仕事が出来る蜘蛛が入り口にいる。

爽やかな日曜。
純朴サンデー陶芸家の
奥田大器です。

「大器の器」ギャラリーの入口に
蜘蛛が巣を張ってます。
見た目悪いやん。しかしですね...、
俺は仕事が出来る奴と思うんです。

何匹か餌を捉えて悠々と寛ぐ蜘蛛‼
大きな巣（マイホーム）を作る蜘蛛‼
そこで繁殖（子育て）する蜘蛛‼

いや、絶対仕事出来るやん。
人間に照らし合わせたらめっちゃ出来る奴やん。
いつも蜘蛛を見るとそう思ってしまう訳です。
なんせ益虫ですからね。
一日に自分の体重の何倍もの虫（ゴキブリ等）を
捕食する孤高のスパイナーなスパイダー。

大学の時、アメフト部に変わった先輩がおりまして。
その人下宿先にデッカイ蜘蛛が出たんですが
しかし上記の理論に則り駆除せずにそのままにしていました。
「害虫を殺すのだから敬意を表している。」って言ってました。

しかし夜中にカサカサ動くのが
怖くなってそっと逃がしたらしいです。
その人は今やU〇Jとかレ〇ランドなんかに
アトラクションに使う造形物を製作する会社を
一人で起こして社長やってます。
社員もがんがん増やしてはります。

そんな事もあるんで蜘蛛って大事やと思うんです。

社長に見つかるなよ...蜘蛛。
仕事の出来る奴は蜘蛛とはいえ尊敬します。

蜘蛛の糸って人類の科学では
到底作れない程の優れものらしいです。
あれだけ軽くて伸びて耐久性のある
糸は蜘蛛しか作れないそうです。
地球一周分あの蜘蛛の糸で回しても
そんなに重くないらしいです。

なんせお釈迦様がカンダタを
救おうと垂らしたのが蜘蛛の糸‼
カンダタはめっちゃ悪い奴やったので
地獄に落ちたのに一回だけ蜘蛛を踏まなかったら
お釈迦様からチャンスをもらった奴。

...チャンスを貰える対価が低すぎねえ。
...てか蜘蛛の価値高くねえ。
カンダタは放火や殺人の常習犯やで。

...すごいな蜘蛛。マジ敬意。


【大器の器CH】第130話
大器の器にも蜘蛛の糸を～