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親戚に配る干支なんですが...
Posted on 2016.11.04(Category:日々の制作のこと)
今年も後二ヵ月を切りました。
純朴親戚多い陶芸家の
奥田大器です。
陶器屋(窯元)の年末恒例行事。
干支の置物の親戚への配布。
これがあります。
そんな事なので干支を作ってる
知り合いの陶器屋に頼もうと
電話をかけようとしました。
すると・・・、
「親戚に配る干支を他の陶器屋に頼む
窯元は信楽で生きていく資格なし!!
だからすぐに頼もうとするお前の作る
水琴窟の水音には魂が入ってないんだよ!!」
と親父(社長)に言われました。
去年頼めって言ったのあんたじゃん。
と思いましたが反論すると後で
何をされるのか解らないので
取りあえず大人しく話を聞くことにしました。
「愚かな息子と書いて愚息よ、
皿と小鉢を作る時に使う石膏型持ってこい!!」
結構けなされてますが
こうなるともう止まらない愚親ですので
言う通りに持ってくる事にしました。
皿を作る型です。
小鉢を作る型です。
こんな物を使ってどうするのか?
すると・・・、
「これが信楽の陶器屋の底意地や~、
見とけ信楽POWER!!」
言ってる事ちょっと危ない人になってきました。
しかしパッパッと土を型に張って・・・、
干支出来た~!!
酉出来た~!!
これで新年迎えられるで~!!
「親戚付き合いは信楽生活の基本!!
それを他の窯元で作ってる干支を渡したら
心が伝わらない。
お前もちゃんと心が伝わる陶器屋になれ!!」
最後はちょっといい事を言って
コーヒーを啜りだしました。
昼からずっとこれを作ってました。
午後を全部無駄にして
親戚に心を伝える事を教えてくれた
父(社長)に感謝です。
...他の日に作れよ...。
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