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陶工騎兵、信楽から出撃!!
Posted on 2016.07.19(Category:奥田大器は語りたい)
出撃じゃ~!!
純朴メカ大好き陶芸家の
奥田大器です。
早く来~い、S我部君!!
商品ページ作るで。
(業務連絡終わり。)
信楽から出撃する
"陶工騎兵"です。
決してボ〇ムズちゃいます。
"陶工騎兵スティールメイト"です。
中二病満載の名前です。
作った二人が中二病なんでしょうがないです。
M〇VのCM風に撮りました。
最近のスマホはカメラがいい。
後ろがボヤけて何かいい感じ。
『大器の器』より発売予定です。
だからS我部君、早く来て~。
この二人で作ってます。
しつこい位出します。
右は信楽の天才です。
左は中二病の陶器屋です。
今、信楽焼で蘇る!!
『大器の器』の陶器メカ!!
【※第11回、先週見た映画のコーナー!!】
最近毎週末に映画館に行ってます。
映像学科出身ですから。
今度観る映画の参考にして下さい。
・観た映画
『日本で一番悪い奴ら』
☆4.5(最高5)
・感想
最高。悪い奴最高。
でもこれほぼ実話です。
前半は大笑いです。
ほぼコメディーみたいです。
僕はこの事件の
ノンフィクション本を読んだんですが
かなり実話に忠実です。
だからある所で気付きます...。
『笑えない...。』
その瞬間背筋がぞっとします。
そういった意味でも、
映画として広く大衆に見せないといけない
意義のある映画だと思います。
警察という巨大組織で、
官僚主義の縦割り行政が
最後に陥る決まった道。
"組織"の悪の無意識みたいな物が
ある意味克明に綴られています。
それに気付いた瞬間、
全くコメディーでは無くなります。
それがこの映画の醍醐味です。
『スポットライト』もテーマが似ています。
でもこちらの方が映画の"見せ物"として
よりクセが有ります。
それも結構強いクセ。
だから堪らなく観ていて快感です。
只一言、「生々しい。」
不謹慎ですが、
悪を覗き見る快感、
悪の爽快感が満載です。
これは『スポットライト』には有りません。
悪は只、不快な物として描かれています。
東映の70年代の実録ヤクザ物、
梅宮の兄いや松方の叔父貴の世界です。
東映映画観たと心から思えます。
しかしこれ"実録"ではなく、
ほぼ"実話"です。
超面白いのに笑えない。
主人公、全く悪い奴じゃないんです。
むしろ超真面目。
真面目に組織の公務を全うしていたら
飛んでもない所に来ちゃった。
そんな感じです。
警察の正義の感覚が
どんどん社会通念とズレていきます。
でも本人たちは超真面目。
もう無意識に自分達を納得させて
どんどん道を踏み外していく。
そしてそれを利用していく警察。
その過程が最高に笑えて、
最強に気分が悪い。
映画っていうのは
こういう感覚を味わうために有るんだ。
監督がそう言ってるみたいです。
唯々、人間の愚かさを
面白く、悲しく味わえばいいと思います。
組織や団体ってこういうもんだよな~。
映画を観終わった時に虚しく思います。
一般常識ではあかん事を
上司の命令や団体の通例なら
人間はいとも簡単にやってしまう。
それをずっと繰り返している。
この主人公までいかなくても
社会人なら大なり小なり誰でも
やってる事だと思います。
普通の映画ならそこを告発するとか、
踏みとどまるとかの展開になると思いますが
この映画は愚直にそれが正しいと
突き進んでいきます。
全く救いの無い映画です。
でもそれが突き抜けすぎてて
滑稽に映ります。
でも最後やっぱり笑えない...。
しかし大笑いしながら人間の愚かさ、
組織の非情、人生の理不尽さを味わいましょう。
それを味わわせてくれるのが映画です。
本当に味わおうと思うと人生が破滅します。
映画館でしっかり"悪"を勉強しましょう。
それと、
綾野剛、今年は当たり年。
「64」で真面目な県警広報官、
そしてこれで道警の悪徳警察官。
ええ役者やわ~。
見入ってしまうわ~。
当たり年なんて言ったら失礼!!
俺はもう綾野剛から目を離せない。
この綾野剛は見なければいけない。
YOUNGDAISの舎弟感も堪りません。
もう最高。
「ハルシオン!!」
爆笑です。
中村獅童も堪りません。
「はい~こんにちは~。」
爆笑です。
何がこんにちはじゃ!!
是非、映画館でこのセリフを
確認して下さい。
出てる役者が達者過ぎる。
ファミコンカセットが一杯詰まった
おもちゃ箱を見てる様な
ワクワク感があります。
矢吹春奈ももう...、
すごい...。
R15なんで子供は観ちゃダメ。
(でも中学生位には
観せるべきやね~。)
後、白石和彌監督、
よく今の日本でこの題材を映画に出来た。
すごい監督です。
お上は全部敵ですよ。
これだけリスキーな題材です。
相当な闘いがあったと思います。
よくぞ全国公開に漕ぎ着けた。
敬意しかないです。
これからの作品に期待しかないです。
これを公開できる間は
日本はまだ大丈夫だと思います。
最後にもう一つ、
悪徳刑事物なら
『トレーニングデイ』も超お勧め。
デンゼル・ワシントンが悪いんだこれが。