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自社ブランドについて考える。
Posted on 2014.10.29(Category:大器の器のこと)
今日は『自社ブランド』とは何かという事を考えたいと思います。
水琴窟で自社ブランド作りたい奥田大器です。
勝手に考えますので興味のある方、是非読んで下さい。
出来るだけ硬くならない様にします。
2011年から毎年TEIBAN Japan classico展『信楽』(以下TEIBAN展)という催しに参加しています。
ちょくちょくこのブログで書かせてもらっているのですがこのTEIBAN展は
製造者が自分達でファンを作っていこうという試みです。
そのファンが増えれば自ずと製造者がブランドになるのではないかという考えで取り組んでいます。
今まで製造と卸しと販売で分かれていた流通の形は現代には対応出来ていないという考え方が
基本にあります。
そしてブランドというのは基本的に"ストアブランド"、販売店のブランドしか無いのでは無いかという
考えです。
そこに生産者のブランドを成立させようとしているのがTEIBAN展です。
この生産者は"製造"に限った事ではありません。小売店もあれば卸し業者もいます。
そこがこの試みの肝だと思います。
全員がメーカーブランドを目指すという事です。
各々が取り扱っている商品、サービスに関してどういった魅せ方が出来るかを考える展示会です。
私は最初、それは素晴らしい事だと思いました。
信楽焼の製造をやっていて最後に使うお客様の顔が見えないのはやはり不自然ではないのかと
思っていました。
自分が作った物が最後どの店舗でどんな形で売っているのか分からないのはやはりおかしい
のではないのかと思っていました。
この事を基本的にずっと思っていましたのでTEIBAN展という試みに参加しました。
それで4年です。
この製造者がブランドになるというのは物凄く難しいという事がわかりました。
ブランドというのは一体何なのか?
ロゴが綺麗だったらブランド?紙袋にマークが入っていたらブランド?カッコいい名前を付けたらブランド?
全くそういう事では無いと今は思い知らされています。
(恥ずかしい話それぐらいの事と思っていました)
ブランドとは製造者、その商品やサービスに係る人の"思想"であると思っています。
極端な話、ロゴもマークも名前もいらないと思っています。
その"思想"を分かってもらうためのロゴであり、マークであり、名前だと考えています。
頭の中の"思想"がどんどん具体的な形になっていくとそれが"価値"になっていくのだと思います。
その独自の価値を提供出来るものがブランドだと思います。
しかしこれが大変な作業です。
基本的に人間は霞喰って生きているわけではありませんからお題目だけでは生きていけません。
この"価値"をお金に変えないといけません。
これがTEIBAN展『信楽』の参加者が減っている原因です。
そりゃそうです。一週間具体的な仕事の話も何もなくただ単に展示に行くだけは厳しいです。
正直今の時点でTEIBAN展『信楽』に経済的魅力は何もありません。
その中でも皆、現状ではいけないとの考えから何かを掴もうと参加している状態です。
僕も悩んでいます。ブランド作りは少しずつでも進めていかなければならない事です。
しかし"製造者"だけだと歩みが非常に遅いのも事実です。
その間に干上がっちまいます。
私はここで従来の流通から学ぶ事があると思います。
現時点でTEIBAN展『信楽』は製造者だけが参加しています。
ここに"卸し"と"販売"からも参加があれば一緒にブランドを作っていけるのではないかと思っています。
実際は難しい話という事はよくわかっているつもりです。
しかし其々がもっている強い所を合わせて一つの商品、サービスを作り上げていく。
結局これしか無いような気がしています。
各々の利害や商慣例を越える事が必要です。
今までそれが一回も成功していないのもよく知っています。
しかし信楽焼の産業の力をもう一回復活させるにはこれしか無いと思います。
自社ブランドの話がちょっと大きくなってしまいました。
文章が下手なので言いたい事を満足に言えてませんがこれで終わりにしたいと思います。
本日はありがとうございました。
【第5回TEIBAN Japan classico展『信楽』の詳細】
場所 リビングデザインセンターOZONE(新宿パークタワー1F/アトリウム)
〒163-1001東京都新宿区西新宿3-7-1
期間 平成27年 2月19日(木)~22日(日)
※細かい詳細は決まり次第このブログ等で御報告させて頂きます。
まったく動いてないTEIBAN展『信楽』のブログのリンクも張っておきます。
こちらです。
同じく全く動いてないFBページのリンクも張っておきます。色々と決まり次第更新
していくと思います。
こちらです。
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