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何故、水琴窟をネットで販売するのか?
Posted on 2014.09.03(Category:水琴窟と水鉢について)
私、奥田大器、
主にネットで水琴窟(陶琴)を販売しています。
ネットと水琴窟、
一見あまり親和性がないような気がします。
実際無いと思います。
『純朴陶芸家 創作 信楽 大器の器』のようなHPの形で水琴窟を
販売しているところはあまり見たことがありません。
勿論、陶器を扱う小売専用のWEBショップやショップサイトのモールでしたら取り扱っている
ところは沢山あります。
しかし製造している陶器窯元が直接販売サイトを運営している、しかも水琴窟に関して、は
無いと思います。このサイトを立ち上げるにあたって色々と捜しましたが見つける事が
出来なかったと記憶しています。
なにもこれは僕が先見性があるとか自慢したいわけではありません。
というか無いのは当たり前です。自分でHP作ってみて解りました。
まず、製造元がHP作ったって見る人、検索する人なんかいません。サイトというのは検索して
くれる人がいなければ何も始まりません。
また、製造業は製造するのが主業務です。一日の仕事の段取りはそれに向かってのみ立てられています。
その中でサイト販売をするというのは会社の中、誰にも理解は得られません。
協力者は0です。これだと心が折れるとかいう以前に話が前に進みません。
まだまだあります。何とか色々乗り越えてサイトをオープンしても簡単には売れません。
当然です、そのサイトに信用がありません。
商品写真を並べているだけでは"閲覧者"の方々は何も魅力は感じません。
それらを一つ一つ改善していかなければならないのですがそんな時間はありません。
なんせ普段は製造をしなければいけません。そこで深夜まで、寝ないでやれという話になるのですが
それだけやっていても最初はなかなか結果は出ません。
果実が無いと踏ん張りが効かない弱い人間が殆んどです。
そんなこんながあり、結局販売のプロに任せた方がいいとなるのです。
信楽の若い跡取り連中は最初息巻いて今までのやり方じゃあかんと言って自分なりにやるのですが
結局その今までのやり方になって行きます。(僕もそうです)
でも、サイトのプロに任せて、雑貨、陶器販売サイトに出品させて頂いたらそこで何が待っているかというと、
厳しい、厳しい他商品との競争が待っています。
何千点ある商品(平均的陶器販売サイトの取扱い点数は1000~2000点と聞いた事があります)
の中のたった一つになります。
もちろん自分の商品のプロモーションなんか誰もしてくれません。
サイト側は点数が増えればそれだけ検索にひっかかる様になるので載ってからのフォローは
ほとんどありません。
別にそのやり方がいけないとは思いません。
サイトに関わらず小売りで販売するというのはそういう事です。
それが納得いかない。
自分が作った商品、僕の場合は水琴窟『陶琴』をブランディングしていくためには
結局自分が頑張るしかないという結論に達したので自社(自窯)のサイトショップを始めました。
商品写真の飾りつけ一つ上手くいきません。キャッチコピーも全て自分で考えなければいけません。
又、世代が上になるとパソコンいじってるなんてのは、
ゲームしてるのと同じ感覚でしかありませんから色々と齟齬が生じて来ます。
勿論WEBサイトを運営するだけが商品ブランディングを作っていく方法ではないと思います。
全ての製作、販売活動がその会社の商品のブランディングに繋がっていきます。
僕はその方法をWEB上に求めました。これは何か計算や考えがあったわけではありません。
WEB、インターネットという物に興味があったからが出発点です。
実際にやって分かった事、感じる事が山の様にあります。
一言にWEBショップと言っても求められるのは"オリジナリティー"です。
水琴窟のブランディングを図るのに他と同じ売り方、見せ方、提案の仕方をしていてはいけないという事です。
さらにWEB外での活動、展開が大切とも分かりました。
WEBは所詮、情報を伝える手段であって大事なのはその"情報"であるという事です。
飛込み営業の様な事もしましたが今は"繋がり"がなければ全く相手にしてもらえません。
勿論それで結果を出す人間もいるのでしょうが僕はなかなか厳しかった。
WEBを通じた方がより"繋がり"を作るきっかけになるのではないかと思いました。
それがネットで水琴窟を販売しようとしている理由です。
あきらめんとがんばります。
それでは本日は失礼致します。
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