第11回目の水琴窟の”水音”を訪ねる旅、今回は日吉大社です。
こんにちは、水琴窟を追いかける水琴窟陶器屋、奥田大器です。
比叡山延暦寺の麓、日吉大社に行ってきました。
第一回目の水琴窟の旅が延暦寺でした。
麓にも水琴窟があるとの噂を聞いて行きました。
しかし・・・正確に言うと日吉大社にあるのではなく
参道沿いの住民の方が作っていて見学自由になっていました!!
それでは魅惑の水琴窟ワールドスタートです。
【行った日 平成27年3月中旬】
比叡山の麓の静かな門前町坂本です。
その日吉大社の参道に”水琴窟”があります。
この鳥居を日吉大社の方に歩いて行くと左手に看板が見えて来ます。
山王園です。
どうですかこの年季の入り様。後でその訳が解ります。
その前にこんなホワイトボードが立っています。
少し見難いですが「水琴窟の水の音」と書いています。
どうやら自由に入っても良さそうです。
遠慮なく入らせて頂きました。
完全に民家の庭です。
山王園さんです。
この家屋の奥に水琴窟がある様です。
奥に進ませてもらうと・・・、
ありました~!!
感動のご対面です!!
やっぱり看板あります。
こちらこの水琴窟を作った川合さん。
山王園の園長さんです。
この川合さんが近所の子供たちに音を聴かせる為に作ったそうです。
しかも40年前に・・・。
40年ですよ、普通詰まりますって。
この山王園も40年前からこつこつ整理してやってこられたそうです。
40年経っている水琴窟の音を聴かせて頂きましょう!!
オーソドックスな竹筒で聴くタイプです。
耳を近づけてみますと・・・、
めっさええ音!!
弾ける透明感のある金属音が聴こえて来ます!!
なんと40年間埋まっている甕の掃除とかはしてないとの事!!
これは驚きです。普通そんだけ時間が経てば詰まります。
なぜ詰まらないのか、作り方聴かせてもらいました。
なるほど!!と言った感じです。
手作り感がとても素敵な水琴窟です。
川合さんと話してる間にも、
参拝客の方が入って来て”水音”を聴いていきます。
「おお~。」と言って帰って行かれます。
これが埋まっている甕です。
お庭の至る所に有りました。
こんな感じですね。他にも、
これは醤油樽を改造させた茶室だそうです。
今は使ってないそうですが昔はここで近所の人達とお茶会をしたそうです。
川合さんの話によると、
坂本も人が減って来ていて他に移り住む旧家の人が多いそうです。
しかし歴史がある土地ですから家に骨董品的な日用品が沢山あるそうです。
皆がそれを処分するのは忍びないので川合さんの所に持って来るそうです。
ですので山王園には面白い物が沢山ありました。
これは持ち運び行燈です。
話を聴いたら江戸中期の物、これももう少しで捨てられるところだったそうです。
これは煙草盆。初めて見ました。
中は、
こんな感じでキセルのセットが入っている訳です。
めっちゃ貴重やんと思います。
これはほんの一部です。
この川合さんの山王園にはおもろいもん沢山あります。
話が水琴窟から脱線してしまいましたが”超”お勧めです。
水琴窟好きなら行って損なしです。
又、この川合さん色んな事を説明してくれます。
それから水琴窟ですがかなりいい音です。
はっきり言ってお金掛けてたり、ちゃんとした施設の中の水琴窟で
山王園より響いて無い水琴窟沢山あります。
作り方の話は大変参考になりました。
応用をしっかり考えたいと思います。
日吉大社にも参って来ましたのでその写真も載せておきます。
素晴らしい鳥居です。
猿塚です。
日吉山王大権現様です。
いいお顔です。
東本宮です。
石畳です。
平成27年の厄年早見表です。
折角写真を撮ったので少しだけですが”旅情”をお届けします。
最後に川合さんが焼いた器に書いていた言葉、
「この土で 夢を焼いた それ人生」
『大器の器』もこの域を目指したいと思います。
それでは第11回これにて終了です。
第12回目の水琴窟の旅でお会いしましょう!!
皆様さようなら。
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