水琴窟の”水音”を訪ねる旅(5)大阪府太子町 科長神社

20140917科長神社①DSC_0310.JPG
5回目を迎えました『水琴窟の”水音”を訪ねる旅』、
今回は大阪府太子町にある『科長神社』です。

ここには太子町の町営の水琴窟があるそうです。
噂を聞きつけ脚を運びました。

果たしてどんなもの何でしょう。
町営というだけで楽しみです。それではスタート。

【行った日 平成26年8月30日】
20140917科長神社②DSC_0346.JPG
鳥居を潜ると立派な本殿が鎮座しています。

20140917科長神社社DSC_0347.JPG
この様に立派な社も建っています。
それもそのはずこの神社は
20140917科長神社小野妹子墓標DSC_0312.JPG
道祖様が小野妹子氏です。
小野妹子に氏を付けるのはおかしいかも知れませんが呼び捨てにするのも
なにか気が引けるので氏をつけます。

言わずと知れた遣隋使です。
20140917科長いもこ自画ononoimokozo.jpg
すいません。ちょっとボケていますがこんな感じの方です。
調べると聖徳太子の親書で「日没する所の天子・・・」云々を隋の皇帝に渡して激怒された
方らしいです。
滋賀県の出身らしく同郷でした。

こんな誰でも知ってる日本歴史業界のビッグネームが眠っているのにすんごくひっそりとしています。
20140917科長いもこ墓DSC_0334.JPG
神社奥の石段を登ると小さな墳墓があります。
遥か遠い飛鳥時代に思いを馳せ手を合わさせて頂きました。

しかし周りには水琴窟らしいものは全くありません。
ぐるっとこの墳墓を一周しても水琴窟らしい建物はありません。
裏に回ったら
20140917科長裏DSC_0317.JPG
見事な絶景です。
千早赤坂の方でしょうか?
金剛山系が一望出来ます。

しかし水琴窟は見当たりません。
20140917科長神社の犬DSC_0318up.JPG
裏の田畑に放し飼いにされている犬にも吠えられました。
「こりゃガセだったかな」と思ってあきらめて帰ろうと思った時に
20140917科長バイクDSC_0319up.JPG
農道をバイクが走って来ます。
近くにこのバイクのおじさんが来た時に水琴窟の事を尋ねました。
すると石段途中のトイレの横に有るとの事。

めちゃくちゃ暑い日でしたがもう一度石段を登る事に
20140917科長石段DSC_0311.JPG
それでもってその途中の

20140917科長トイレ②DSC_0321.JPG
おトイレに通じる道を行きますと。

20140917科長水琴窟①DSC_0325.JPG
ありました!!
感動のご対面です。
20140917科長水琴窟自画どりIMG_1130.jpg
感動したので勿論facebook用の自分との記念写真も撮りました。
苦労したので笑顔がこぼれます。

そして”町営”の証です。
20140917科長水琴窟看板DSC_0327.JPG
う~ん、立派な看板です。

この文章からも分かる様に水飲み場に水琴窟が設置されている形状です。
水飲み場と一緒になっているのは意外に珍しい形です。
有りそうであまり見ません。
20140917科長水琴窟③DSC_0329.JPG
では試してみましょう。

20140917科長水琴窟④DSC_0331.JPG
おっ、良い音がしています。
町営侮るべからずです。

ちょっと水の落ちが遅い気もしますが頻繁に手入れが出来そうな場所でもありません。
充分に水琴窟の”水音”が響いてきます。

周りは山と言うか藪の中です。
そしてとても静かです。蝉の音しか聞こえて来ません。
より水琴窟の水音が響いてきます。
20140917科長水琴窟⑤DSC_0332.JPG
なかなか形もかわいらしいです。
お寺の庭園にある様な水琴窟と違って非常に合理的な感じがします。

何故、太子町がこの場所にしかも水琴窟を設置しようとしたのか凄く気になります。
もし事情をしっている方がいましたら是非教えて下さい。

水琴窟というのを調べれば調べる程奥の深いディープな世界です。
信楽焼で作り始めた時はこんなの作っている人そんなにいないだろうと思っていたのですが、
なんのなんの、色んな所に設置されています。

作っている人間として嬉しくなってきます。
まだまだ追い求めて、そして自分の作る水琴窟”陶琴”に還元していきたいと思います。

それでは次回予告です。
次回の『水琴窟の”水音”を訪ねる旅(6)』は
20140917常滑陶の森DSC_0394.JPG
とこなめ陶の森資料館です。
そうです、常滑です。常滑と言えば『陶管』、調べればこの陶管の技術を活かしてやはり
水琴窟を作っていました。この陶の森資料館のエントランスにその陶管水琴窟が設置されています。

それでは水琴窟ファンの皆様お楽しみに。

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