ハッピーランドに行こう。
純朴悪徳興行コンビの奥田大器です。
いつの世も金儲けの事ばかり
考える奴はいるものです。
今回の特撮Chは『モスラ対ゴジラ』。
1964年の作品です。
この1964年というのは怪獣特撮史的に
とんでもない年です。
GW映画としてこの『モスラ対ゴジラ』、
夏休み映画として『宇宙大怪獣ドゴラ』、
正月映画として年末には
『三大怪獣地球最大の決戦』。
とんでもない量産体制に入ります。
どうなってるんだ1964年。
ここから1966年の『ウルトラマン』まで
怒涛のペースで怪獣映画が作られます。
それも東宝以外の映画会社も参入します。
この流れが1966年の
“第一次怪獣ブーム“に繋がります。
この映画、合成が素晴らしい。
浦沢直樹大先生に言わせると
「まるで宗教絵画の様。」
まさにその通りだと思います。
公開からおよそ30年後の
1992年公開『ゴジラvsモスラ』特報予告で
この旧モスゴジのシーンが使われていましたが
そんなに違和感無かったもん。
合成技術は今と比べ物になりませんが
構図、縮尺、人の逃げ方、
それらが調和して強烈に醸し出されるケレン味。
全てが完璧。
観客の想像力を刺激して止まない
合成カットの連続です。
このモスラの卵が漂着する合成カットなんか
「モスラ」というキャラクターを
全て表現してしまっている
完璧な”一枚絵”だと思います。
モスラの持つ幻想感と人間社会の現実感が
見事に絡まってこれから始まる映画への
期待感が最高潮に高まります。
何故、この『モスラ対ゴジラ』から
ゴジラシリーズが始まったか?
そこら辺は是非特撮Chご覧下さい。
私の筆力では書き切れません。
それではどうぞ。
【大器の器Ch】第211話
特撮Ch⑪
『モスラ対ゴジラ』から始まった。
・次回の特撮Ch⑫、
『宇宙大怪獣ドゴラ』はこちら。
・前回の特撮ブログ(特撮Ch⑩)
『海底軍艦』はこちら。
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