地球新世紀0065年、
世界は多数の国家連合に分かれて
終わりの無い”戦争の世紀”に突入していた。
増えすぎた人類は食料とエネルギーを
確保する為の最低限の国家勢力だけが
戦争をする暗黒の世紀を迎えていた。
“食料エネルギー争奪戦争”はこの半世紀ずっと
世界の各所で収まる事は無く、
仮初の平和協定や条約が結ばれては
破棄される事を繰り返していた。
前世紀(西暦時代)の”世界大戦”は
大量のエネルギー消費、人的な大損耗と引き換えに
工業技術の飛躍的発展をもたらしたが
今世紀(地球新世紀)の”食料エネルギー争奪戦争”は
急速な産業経済の退縮を人類にもたらした。
その最たる事例が”鉄”の損耗である。
世界的な希少金属の減少、局地的消滅により
科学技術の発展は著しく後退した。
インターネットは各所で寸断、統制され
世界は”広く”なった。
また地球新世紀は鉄鉱石等の世界的欠乏により
セラミックがその代用品として
一般的に使用される様になった。
?アーク5″。
古代の水質だった地層から採取される
「ゲノセオン」を高分子分解加工をする事により
生成される特殊セラミックである。
この?アーク5″を?鉄”の代用品として
作られた汎用人型戦車兵器が
『セラミックアーマー(CAM)』である。
この半世紀に及ぶ世界各地で続く
?食料エネルギー争奪戦争”において、
各国軍の主力兵器として運用されている。
ガソリン、軽油等、主に化石燃料で動き、
鉄に比べて軽い為、機動性に富んでいる。
しかし防弾機能は非常に脆く
新人パイロットの
戦闘参加における死亡率は30%近くになる。
この科学技術に資源を割けない時代において
非常に簡易に原料調達、加工ができる為
大量に生産され各国軍の主力兵器として
戦線に投入されている。
また余りにも大量に生産されているため
軍からの横流し(や略奪)が後を絶たない。
それらのCAMを利用して
国家とは全く繋がりを持たない
?無国籍”の武装勢力も
この半世紀に各所に誕生した。
その?無国籍武装集団”は
『スティールメイト』と呼ばれる。
ある時は国家と敵対し、
ある時は利用し、裏切られ、
独自のパワーバランスの上に
存在、生存している武装集団である。
資源、食料、エネルギーが
全てに優先される時代において
独自にそれら(ジャンク資源)をかき集め
国家や軍属企業と渡り合い
(時には騙しあい、戦い)
自分達の腕一本に生存を賭す集団である。
国家と又それ以上の勢力を持つ存在になっている
?多国籍軍属企業(軍産複合体)”との
パワーバランスの緊張状態を維持し、
明日の無い暗闘の世を駆るのが
『スティールメイト』達である。
地球新世紀の人類社会は
国家、多国籍軍属企業、スティールメイト、
これらの勢力が各所で争い合うのが
普通の状態である。
次回、第一話、
『彷徨いの砂漠』をお楽しみ下さい。
君は人類の希望になる。
製作 著作 DT窯
総監督 DT窯
原作 DT窯
メカデザイン 谷陶択
脚本 奥田大器
AD 奥田大器
改訂前の第0話です。
提供は、
でお送りしました。
※DT窯は2/19のワンフェスに出展します。
ブース番号は?7-08-14“です。
『陶甲騎兵スティールメイト』の
陶器フィギュア販売します。
宜しくお願い致します。
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