泥を型に流して形を作ります。
純朴泥食って生きてる陶芸家の奥田大器です。
“陶芸家”の仕事は轆轤で挽くだけではありません。
轆轤は数ある成型技法の一つに過ぎません。
最近の僕の仕事は”泥鋳込み”です。
これが”泥”です。泥漿と言います。
常に回転させて乾燥しない様に管理します。
この泥を石膏の型に流して成型して行きます。
これが泥を流す石膏型です。
花瓶の型です。
こんな感じに泥を入れます。
なかなかの重労働で”泥仕事”です。
型から抜くと写真一枚目の様になります。
気持ちの良い瞬間です。
しかし型から抜くのも重労働です。
仕上るとこんな感じです。
これをどんどん作っていきます。
「陶器屋は泥食って生きている。」
口の悪い人なんかこう言います。
でもある意味ホンマの事です。
この”鋳込み”作業してるとしみじみ実感します。
泥のお陰でご飯が食べられている。
ああ・・・泥の神様ありがとう。
「俺は陶芸家だ。」と偉そうにしてる奴がいたら
言ってやって下さい。
「お前らなんか泥が無かったら何にも出来ないやろ!!」
たまに勘違いしてる人います・・・。
この作業は泥が無いと何にも出来ない。
その事を改めて思い知らせてくれます。
なかなかのキツい陶器の作り方です・・・。
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