宝瓶も作る水琴窟陶芸家、
奥田大器です。
只今作っております。急須を。
『大器の器』は昔から急須を作っていたので
宝瓶も作ります。
基本は同じ技術なのですが
詳細は違います。
今日はそんな『宝瓶』の作り方をお教えします。
・・・あくまで『大器の器』流です。
写真の左側の物が焼き上がり品です。
生土の状態で出てくるのが他の3つのパーツです。
全て成型しやすいうち、
完全に乾き切る前に仕上ます。
一番左側が蓋です。
完成品と比べて下さい。
全然違うでしょう。
カンナで削って形を出していきます。
これが難しい。
正直一番難しいと思います。
左から二番目の胴体も
削って形を出していくのですが
蓋の方が難しいです。
一個削り仕上げするのに
時間は倍ほど蓋の方が掛かります。
皆さん、宝瓶って蓋の方が大変なんですよ。
右から二番目にある物が”口”です。
色々と細工して完成品の口の様に形作ります。
この方法は秘密です。
この胴体と口を”泥”(信楽では”どべ”と言います)
で着けていきます。
ここが下手くそだと乾燥の段階で
剥がれて来ます。
うちも何度も剥がしました。
最後に蓋を少し削って調整して
胴と合せます。
この時乾燥後の事を考えないと
微妙にずれてきます。
乾燥した日数が違うと
その都度削って調整します。
正直”超難しい”です。
しかしやりがいがあります。
水琴窟も作り、宝瓶も作る。
この幅がいいんだと『大器の器』は
自分に言い聞かせています。
節操無いだけやんけという
外野の声は聞きません。
全てが全ての商品作りに
プラスになっています。
本当に茶器製作での経験が
他に生きる事、勿論陶製水琴窟に生きる事も
沢山あります。
貪欲に色んな経験に挑戦したいと思います。
コメント