貫入について考えている水琴窟陶芸家
奥田大器です。
写真は貫入の写真です。
表面に入っているひびです。
茶器や食器を使っていると自然と入って来ます。
花瓶なんかでも入って来ます。
全ての陶器に入るわけではありません。
土と釉薬によります。
陶器というのは土の部分の上に
釉薬が乗っています。
どちらも”土”です。
しかし構成している成分が違います。
ですので焼くと収縮率の違いで”ひび”が入るのです。
収縮率を全く同じにしたら入らないです。
でも未だかつてそんな事に成功した人いません。
無貫入という薬がある事はあるのですが
厳密に無くす事は出来ないです。
勿論釉薬の種類を変えたり、泥化粧を使えば
目立たせ無くする事は出来ます。
しかし私、奥田大器は
この釉薬が好きなのです。
貫入、不良品にされたら信楽は何作ったらええねん、
と思います。
荒い土にある程度マット系の釉薬掛けたら
貫入出るに決まっています。
ですのでこのままTEIBAN展には
茶器『急瓶』出します。
貫入はその茶器の歴史です。
使えば使うほど表情、風情、”情”が
変わって来ます。
それが”陶器”です。
安土桃山時代の戦国武将はそれを含めて
茶器を愛したのです。
こんなに美しく”劣化”を見せてくれる素材は
無いと思っています。
今回『急瓶』は白で作っています。
お茶の色をより見やすくするためです。
しかし白は貫入も目立ちます。
流通に乗せるには嫌われます。
しかし僕はこの白が好きですし
貫入も悪いとは思いません。
むしろしっかりと貫入を刻むほど
使い込んでほしいと思っています。
ですのでTEIBAN展出しますので
しっかりと使ってやって下さい。
貫入が入り
美しく寂びていく急瓶を楽しんで下さい。
※【第5回TEIBAN Japan classico 滋賀のものづくり展の詳細】
(TEIBAN Japan classico展『信楽』から名前が変わりました)
開催日程
2015年2月19日(木)?22日(日)
時間11:00?19:00(22日のみ17:00まで
場所:リビングデザインセンターOZONE
(新宿パーク
〒163-1001東京都新宿区西新宿3-7-1
TEIBAN展のFBページです。
※『大器の器』も参加する
【信楽窯元散策路、街歩きイベントの詳細】
今年で10回目の記念イベントです。
信楽町長野地区の窯元が集まっている集落、町内を散策するイベントです。
春の度に窯元街歩きマップを製作しています。
各参加窯元が独自のイベントを行います。
ゆっくりと窯元散策を楽しんで”体感”して下さい。
▼(街歩きイベント 場所)
滋賀県甲賀市信楽町長野一帯
▼(街歩きイベント 日程)
2015年 4月17日(金)、18日(土)、19日(日)の3日間
【お知らせ】
①『陶琴』シリーズや当HPの商品に質問、疑問がございましたら遠慮なくお電話、eメールでご連絡下さい。
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②【純朴陶芸家 創作 大器の器 水琴窟ギャラリー】の詳細情報です。
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