『大器の器』の奥田大器です。
午前中に土を買ってきました。粘土です。
業者さんや工業組合から買ってきます。
業者さんに頼んでオリジナルで原料をブレンドしてもらう事もあれば
買ってきた土を自分の所で混ぜる場合もあります。
陶製水琴窟『陶琴』の場合は自分の窯で土練機で混ぜて作っています。
都合二種類の土を作っています。
サイズの大きさと反響音の具合によって土の特徴を使い分けています。
分かりやすく言いますと”荒い土”と”細かい土”で分けて使っています。
“荒い土”は吸水率が高く”細かい土”は吸水率が低いです。
反響容器の吸水率の多い少ないで”水音”が状況によって変化します。
今の所二種類の土を作り『陶琴』の種類によって使い分けて製作しています。
陶製水琴窟の”水音”は、
形状から落ちる水滴の量、土の吸水率によって調整しています。
(もちろんその他にも要因はあります)
極端な話をすれば窯の置く場所によっても変わってきます。
火の当たる場所、酸素の量等によって変わっていると思います。
特に窯の中の酸素の量が
陶製水琴窟の”水音”にはなにか関係がある様な気がしています。
しかしここはまだ突き詰められていません。
これからの研究の課題です。
いかんせん窯の中、1200℃の事なので
どこから手掛かりを掴もうかと思っているのですが・・・。
土は近じかもう一種類オリジナルブレンドを作ろうかと考えています。
面白い土を見つけました。
見つけたというかあったことを思い出しました。
少し”硬い”土です。金属的な原料が多い土です。
しかし鉄で陶琴の様な形の水琴窟(鉄製水琴窟!?)を作っても
“水音”はいまいちだと思います。
ステンレスキッチンに落ちるポタポタという水音になる気がします。
土の”柔らかさ”もいい音を出す要因なんです。
自分で言うのも何ですが奥が深いですね。
そして昨日、第一回陶製水琴窟『陶琴』公聴会終了致しました。
来て頂いたお客様皆さん興味深く陶琴の音色を聞いて頂きました。
ありがとうございます。
陶製水琴窟を広めるためにこれからもがんばって参ります。
又、『陶琴』の音に興味のある方、
近くに来られる用事のある方は遠慮なくお電話下さい。
公聴会ご好評だったため”水音”の聴けるスペースはそのままにしています。
是非、お立ち寄り下さい。
蓮の花も沢山咲いてきました。紅白です。
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