機械ロクロはコテの刃が命


解りますか?この写真。
どうも、純朴水琴窟陶芸家の奥田大器です。水琴窟以外にも作る物はあります。

僕の仕事は主に機械ロクロの押しです。石膏型とコテの間を調整して商品を作っていきます。

このコテはティーポットを押す為の物です。作る商品によってコテを変えていきます。その都度厚みやコテの位置を調整します。自分で言うのも何ですがこれが中々勘が要ります。目を瞑っても合わせられる域には達しておりません。

このコテ、刃が大事です。僕は命と思っています。石膏側の刃がしっかり出ていれば作業がスムーズに進みます。
そうでなければ倍の時間が掛かります。写真では汚いですが刃は常に気にしています。タイミングを見て研ぎましょう。

コテで押したらこの様な感じで石膏型から素地が出てきます。土によって石膏から剥がれ易い、難いがあります。天気(湿度と気温)によってもそれがあります。
梅雨とか冬は剥がれ難いです。これから剥がれ難い季節に突入です。

もう石膏型叩いて叩いて手が痺れてくるんです。水気が飛ぶ事をいつも期待しています。

刃が鋭いとこの淵がしっかり出ます。蓋を受ける大事な場所です。機械ロクロにしろ手引きにしろ蓋物はこの淵周りが重要ポイントです。(蓋物と呼ぶくらいですから)

機械ロクロだからと言って簡単という事はありません。土の状態、刃の状態で変わって来ます。急須等を購入する時は見てやって下さい。僕は結構淵を見ます。

今回の水沁み出しラジオは蓋についても…これから水沁み出しラジオは短くなります。今まで狂った様に20分近く喋っていましたが。忙しい現代社会、誰が素人のお喋りに20分も割くんだという話です。これからは5分!そして陶器の事を喋ります。陶器ラジオですから。信楽焼ラヴの精神でやっていきます。

【陶琴Presents 水沁み出しラジオ】#19
いい加減に陶器の事を喋れ!

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