小さなフタです。純朴壺の蓋をひたすら作る陶芸家の奥田大器です。この一週間はこの蓋ばかりを作っていました。
小さな壺の蓋です。蓋物です。
蓋とセットで一つの商品。
この壺と蓋。同じ数だけ作ります。
結構手間がかかる。
この後仕上げの削りをして行きます。蓋物の削りは壺と合わなくてはいけません。削り過ぎたら淵に引っ掛からないし、削りが足らなかったらなんとも不細工。こんな感じで物を言っていますが作っているのは陶芸品。カッコ悪いのは論外です。
さらに蓋と壷で乾燥具合が違うと合わせて削ったつもりが乾燥し切ったら微妙にズレる事もあります。それをどうやって合わせるか。
カンです。カンしかない。だって土の乾燥具合なんて結局突き詰めたら解らないもん…。何かしっかりとした指標があればいいんですけどね。なかなか簡単にいかない。
削る商品の間が合いたら感覚掴むまでちょっと時間かかります。何個か削る内に「おお~そうや、こんな感覚やった。」みたいに思い出します。一度思い出すとそこからはゾーンですよ。スイスイ削れる。削る内に時間が経ってる。
しかし日にちが開くとその感覚が薄れる。まだその繰り返しですね。
【陶琴Presents 水沁み出しラジオ】#6
・松井カレーって知ってます?
・喋ろうとした事が出て来ない